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文写研インフォメーション

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「文化財写真の保存に関するガイドライン 〜 デジタル画像保存の実情と課題 〜」を制定、公開しました
2012/05/18

制定の目的
写真のデジタル化が進む中、文化財写真の専門家の間では、写真記録の長期保存方法について関心が高まっています。しかし一般的にはまだデジタル記録メディアが経時劣化するということがあまり知られていないか、少なくとも深刻な課題として意識されていないため、記録保存の方法を誤り貴重な文化遺産を失うという危険が生じています。
 あるいはその問題を認識していたとしても、デジタル記録の保存については、最適な方法が確立されていないため、文化財写真撮影の現場では、保存に不安を抱えたまま手探り状態で日々デジタル写真を記録せざるを得ない状況に置かれています。このような状況を改善するために、関係者のノウハウを集め指針(ガイドライン)としてまとめることが求められていました。

ガイドラインの発行と公開
 日本写真学会は2010年3月に文化財写真技術研究会と覚書を交わし、「文化財写真保存ガイドライン検討グループ(主査:吉田英明)」というジョイント委員会を設置して検討を進めて参りました。このたび同検討グループが審議を完了したので、本ガイドラインをweb公開により発行することになりました。
 本ガイドラインは、両学会の会員に限らずどなたでも自由にダウンロードして役立てて頂くことができます。文化財写真の保存に携わる方はもちろん、一般的なデジタル写真の長期保存に関しても参考になる内容が多く含まれていますので、どうぞご利用下さい。

 文化財写真の保存に関するガイドライン(pdfファイル、約 5M Byte) 

・この欄の下部にある[関連ページへ]というボタンをクリックすると、ブラウザ内で(別ウィンドウを開いて)閲覧できます。
・このボタン上でマウスの右クリックメニューから、ブラウザの機能によりダウンロードできます。
なお、(一社)日本写真学会のwebページ
https://www.spij.jp/
からもダウンロード可能です。

[関連ページへ]

文化財写真レスキュー活動
2011/04/7

このたびの大震災により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また、会員の皆様・文化財関係者の皆様には復興活動に従事されるであろう方も多いことと思います。くれぐれもお体に気をつけてくださいませ。
さて、未だ復興作業の最中で写真まで手が回らないと想像に難くないと思います。しかし今後、文化財写真のみならず個人の思い出や記録も含めて今後被災した写真についての問題が表面化してくることが想像できます。現時点までの経過で湿度や微生物などの影響で腐敗が進んでいるフィルムなどは救済が困難だと予想されますが、まさにケースバイケースで救済が可能なものも含まれると思われます。
今回の災害に遭われた方で文化財写真に携わる方に少しでも一助となるべく特設ページを設置いたしました。個別のご相談にもできる限り対応させていただきたいと思います。下記の連絡先をご利用ください。

研究会事務局メールアドレス  maishah@nabunken.go.jp
電話番号    0742-30-6838(奈良文化財研究所写真室)
FAX番号    0742-30-6859

・この欄の下部にある[関連ページへ]というボタンをクリックすると、特設ページへ移動します。

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