【長期保存できる写真・できない写真】
― 現像済み白黒写真の適切な処理の判定 ― 研究会白黒写真部会


4. 処理不良への対処
 残留ハロゲン化銀が検出された場合には 再定着再水洗の両方が、
 残留ハ イ ポ が検出された場合には     再水洗が、  必要となります。

 今回のテストでは、外注処理されたフィルムのうち緊急性の高いフィルム(C〜D判定)は、
残留ハロゲン化銀判定(=定着不足) に関してはほとんど見られませんでした。しかし
残留ハ イ ポ 判定(=水洗不足) では、約1/4にものぼりました。

そこで今回は、白黒フィルム再水洗の方法をご紹介します。

 ちなみにこの処理は、現像後できるだけ早く行なうことが大切です。経年変化したフィルムや印画紙へのこの方法の効果は、まだ確認ができておりません。


 なお、現像処理を外注に出す場合、処理は毎回異なっている可能性があります。今回は大丈夫でも過去はちがうかもしれませんし、次回もわかりません。季節によっても違うことがあります(水温の低い冬季は水洗効率が落ちます。また、渇水時などは特に注意が必要です)。そのため、定期的にテストをするなど、常に注意を払う必要があります。